頭皮ケアで髪の毛の悩みを解消するにはどうしたらいいでしょうか

頭皮ケアで髪の毛の悩みが少しでも解決できれば良いと思い、いろいろと調べてみました。知らなかったことを知ることで、気を付ける点が見えてくると悩むよりも行動して、解決した方が生活面でも生き生きとするのではないかと思います。

頭皮にダメージを与える頭皮の汚れ

髪の毛の悩みには、抜け毛や薄毛の他に頭皮の汚れを気にされている方もいらっしゃると思います。これは、皮脂により毛穴を塞いでしまっていることが考えられます。そこで、頭皮についてみていきましょう。

毛穴の汚れ

毛穴が詰まってしまうと頭皮の血行が悪くなり、髪の毛に栄養が行き渡らなくなります。また、頭皮の汚れはニオイも伴います。
原因となるものは?

皮脂は、本来髪の毛にツヤを与えたり乾燥や外部刺激から頭皮を守っている役目をしているのですが、過度の皮脂の汚れは常在菌を異常繫殖させたりします。

汗の成分は、99%が水なのですが残りは塩化ナトリウム、尿素、乳酸などです。汗も頭皮の皮脂と結びついて皮脂膜をつくり、頭皮を守っていますが、その皮脂膜の汚れは後に空気と触れると過酸化脂質に変わり頭皮に悪影響を与えることになります。

フケは、頭皮の細胞が剥がれ落ちることなのですが、健康な状態では剥がれる量は少なく小さな塊であるため気づかないのですが、強いストレスなどでホルモンバランスが乱れると偏食による栄養バランスが崩れ、頭皮に異常が起こり頭皮細胞の生まれ変わる周期が早くなるために剥がれ落ちる量が多くなりフケとなります。

調理時の油煙は、本来の皮脂とは違うために付着すると落としにくくなったり、また、頭髪用のスタイリング剤も頭皮に残っていると不要な成分になります。

タバコの煙には、ニコチン、タール、アンモニア、一酸化炭素が含まれています。煙が毛髪に付着するとベタついた感触や特有のニオイが残ります。特にアンモニアはアルカリ性の成分の為、弱酸性の状態が正常な髪の毛にはあまりいいものではありません。

排気ガスは、ガソリン自動車の排気ガスのうち、主にススが汚れの原因になります。

大気汚染では未燃炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物,硫黄酸化物などやPM2.5また、風の強い日には土埃や砂埃なども汚れの原因になります。

皮脂の洗い残し

シャンプーの時に頭皮の余分な皮脂を落としきれていないと、頭皮の皮脂を餌にしている菌が増殖したり、皮脂の酸化が進み、ほこりや汚れを吸着して古い角質と混ざりあう事でフケの原因にもなります。

<対策として>
1.シャンプー前にブラッシングを行うと良いでしょう。丁寧なブラッシングは、頭皮や髪の汚れを落としたり、頭皮の不要な角質を浮き上がらせたり、健康な髪を育てるために欠かせない血流を促す効果があります。シャンプー前に行う事で泡立ちがよくなったり、シャンプーの量が少なくて頭皮や髪への負担を減らすことが出来ます。ブラッシングのコツは、毛をいくつかの束に分けて、毛先から徐々に頭皮に向かってといていくと良いでしょう。いきなり頭皮からブラッシングすると髪が絡まってダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

2.洗い方ですが、ぬるま湯(38~40℃)で頭皮と髪をしっかりと濡らす、予洗いをしてからシャンプー剤を手に取り泡立てて頭皮につけていき、まずは、指の腹全体で優しくなで洗いをしながら、徐々に圧をかけていきます。頭皮の毛穴は、顔の毛穴の約7倍サイズなので毛穴に詰まった皮脂を絞り出すような感じで指の腹でぎゅっと寄せるイメージで洗うと良いでしょう。シャンプー剤はしっかりと洗い流しましょう。
最後に、水分を手で軽く絞ってから、トリートメントで頭皮と髪にもみこむようになじませていきましょう。

シャンプー剤が原因

頭を洗う時は洗う時間よりもシャワーでシャンプーをすすぐ時間を多くするのがポイントです。すすぎが足りずにシャンプー剤が残ってしまうと、髪の毛や頭皮が乾いた後、余分に乾燥してしまう原因になります。また、シャンプーは頭皮の汚れを落とすものですが、洗浄力が強すぎるシャンプーの場合頭皮にダメージを与えてしまいます。

【美容師さんから聞いた耳寄りな情報】
シャンプーのパッケージの裏に記載されている成分表に「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」の記載があり、洗浄力が強いシャンプーだと思ってもらって大丈夫です。しかし、これらの成分は市販されているシャンプーにはほとんど含まれていて、成分表の記載順は多く使用されている成分の順番に並んでいるのです。髪に優しいシャンプーが欲しいなら、美容院で使っているシャンプーならこの成分は入っていないとの事でした。

<髪の毛に優しいシャンプーとは>
髪や頭皮に優しいシャンプーは、頭皮に優しいかどうか、洗いあがりはどうかですよね。
ボトルの裏の表示を見て、汚れを落とす重要な役割の界面活性剤があります。
界面活性剤は次の3つに分類されます。
① 石油系は泡立ちが良く、洗浄力が強い。油分をとりすぎて乾燥することもあります。
② 石鹸系は洗浄力が非常に強く、アルカリ性なので敏感肌の人は荒れてしますこともあります。
③ アミノ酸系のマイルドな洗いあがりで潤いも補充されているが、洗浄力は弱いです。

※美容師さんがお勧めなのは、アミノ酸系のシャンプーで、人体に影響の少ないアミノ酸からできている為、洗浄力を保ちつつ、優しい洗いあがりになります。

<シリコンが入っているかどうか>
シリコン入りシャンプー:剛毛やくせ毛の人におすすめです。
ノンシリコンのシャンプー:髪にコシが欲しいネコ毛の人は、ふんわり仕上がります。

<市販のシャンプーとサロンのシャンプー>
薬局やスーパーで購入できる市販のシャンプーは値段と効果が良いです。
サロンのシャンプーは、価格はしますがプロが監修しているシャンプーの為に自分の髪や肌にあった物を探しやすいですね。

ゴシゴシ洗いすぎ

皮脂のニオイが気になってゴシゴシ洗ったりすると自己防衛反応でさらに皮脂が増えてしたり、乾燥などの悪循環になります。
ちなみに、耳の後ろやうなじには、アポクリン腺が発達していてニオイを出やすい部分なのでしっかりと丁寧に洗いましょう。
頭頂部は、紫外線が一番あたる部分で汗や汚れが溜まりやすいので、5本の指の腹を使ってまんべんなくマッサージするように洗います。固くなった頭皮がほぐれて血行が良くなります。洗髪後、水気を切り、コンディショナーは少し多めの量を髪の表面や内側につけ、頭皮は毛穴詰まりの原因になるのでのせないようにします。
ヘアーサロンで行われる手技では、コンディショナーの栄養を髪の内部に押し込むように毛束にギュギュっと入れこむように手を滑らせるようです。
次に、お湯で濡らし、絞ったタオルを巻いて10分ほど蒸らし、髪の内部にコンディショナーなどの栄養分を浸透させます。
最後に泡が残っていると頭皮を痛める原因にもなるのですすぎにはしっかり時間をかけるのがポイントです。

育毛剤と発毛剤ってどう違うのでしょうか

一般的に多いのは、育毛美容液と発毛促進剤と明記されています。どう違うのでしょうか?

違いは何でしょう

育毛剤は、今生えている髪の毛を維持するもので、将来起こるかもしれない薄毛や抜け毛を予防して、髪の毛の健康を維持していくために使うものです。

発毛剤は、今は生えていない髪の毛を生やし、髪の量を増やすために使うもので、今起こっている薄毛や抜け毛を治療して改善するために使うのものです。

また、育毛剤は、悩みの予防や現状の維持に使われる「医薬部外品」で発毛剤は、疾患や症状を治療、改善する「医薬品」として、それぞれ厚生労働大臣に認定されているものです。
よって、育毛剤は、健康な方が予防の為に使い、発毛剤は、壮年性脱毛症の方が薄毛の治療の為に使うものなのです。

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効果の違いは何だろう

育毛剤(医薬部外品):頭皮の血行を促し、頭皮に栄養を与えたりする働きがあり、健康な髪を育てる効果が期待できます。健康な髪とは、ハリやコシがあって抜けにくい丈夫な髪を言います。また、頭皮を健やかに保つ効果やふけやかゆみなどの頭皮トラブルの予防にも役立ちます。

発毛剤(医薬品):発毛成分が配合されており、新しい髪の毛の発毛と成長を促す効果が期待できます。発毛成分が頭皮の中にある毛乳頭細胞に直接働きかけるので髪の毛を作る毛母細胞を活性化し、薄毛や抜け毛につながるヘアサイクルの乱れを正常に戻し、毛を新しく発毛させ、その後強くたくましい髪の毛に成長させてくれます。すでにある髪の毛を強く成長させるだけでなく新しく生やし、育てて定着させてくれるのが発毛剤の効果です。

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症状によってどちらを使えばいいのか

使い分けについて
★毛髪のボリュウームダウンやハリやコシの低下が気になるなら、育毛剤がお勧め、今ある毛髪を大切に育てながら頭皮の状態を整えて抜け毛を防ぐ効果が期待できるためです。
★薄毛で頭皮が目立っていて、脱毛が多くなってきたなら、発毛剤がお勧め、その原因がAGA(壮年性脱毛症または男性型脱毛症)の場合は、薄毛や抜け毛を効果的に改善させることが出来るためです。

効果を早く期待する為に併用しても良いのか?
育毛剤と発毛剤の併用、または他の薬剤と同時に使うことは避けなければいけません。
なぜなら、
1. 成分の吸収を妨げる可能性があります
育毛剤や発毛剤はそれ1つで効果が出るように成分の割合や濃度が調整されて作られているために他の製品と合わせて使うことによってバランスが崩れ、有効成分が上手く吸収されず、本来の効果が期待できなくなったり、吸収量が増加して悪化する可能性があります。

2. 副作用を起こす可能性があります。
本来有効に働くはずの成分が重複して使われることにより吸収量が増えることで頭皮に炎症をおこしたり、最悪の場合重篤な副作用を起こすことになる可能性があります。

<育毛剤>抜け毛を防ぐセンブリエキス、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウム、保湿効果のあるヒアルロン酸などが配合されたものが良いです。また、頭皮の奥に成分を浸透させるスキャルプパッチには、モズクエキスやオタネニンジン根エキスなどの育毛有効成分が配合されているので髪の毛の成長に関わるヘアサイクルも正常に整えるためホルモンバランスの乱れからくる髪の毛の悩みを解消してくれるでしょう。

頭皮の汚れ以外に髪にダメージを与えているもの

過酸化脂質も関係している

過酸化脂質は、体内の脂質が活性酸素で酸化した状態で、体内で増えすぎると血液をドロドロにしてしまう原因となります。血液がドロドロになると血行不良となり、細毛化や抜け毛に影響を与えてしまいます。また、過酸化脂質は洗髪後、時間の経過と共に増加します。過酸化脂質は毛包の細胞死を誘発するという結果が出ています。頭皮であれば、毛母細胞や乳頭細胞にダメージを与え、毛髪の成長を阻害する可能性が考えられています。

ストレスによる影響

自律神経が乱れると交感神経が優位になり、皮脂を分泌する皮脂腺が活発に働くことで活性酵素によって皮脂が酸化します。そうなると毛穴をふさいで抜け毛や毛が細くなったり、ハリコシがなくなったりの原因になります。ストレスは、健康の敵ですべての面で影響を与えていますが、現代社会にはおいては、ストレスがない環境はありません。よってストレスを上手く発散させるように心がけましょう。

ホルモンバランスの乱れ

髪の毛に影響を与える物にホルモンバランスの乱れがあります。
テストステロンという男性ホルモンとエストロゲンという女性ホルモンは髪の成長に関係しています。

男性ホルモンは脂腺細胞の増殖や分化を促進させます。
皮脂の分泌は、脂腺細胞が分化するにつれて脂肪滴をためて、それが破裂し表皮に排泄されています。男性ホルモンは皮脂量をコントロールする役割をしているので、皮脂量は脂腺細胞の増殖や分化度合いによって左右されるのです。

皮脂は、男女問わず新生児期と思春期に分泌が多くなりますが、そのピークは女性で20代、男性で30代と言われています。その後、女性は男性ホルモン濃度が加齢と共に低下していくために皮脂量は減少していきます。しかし、男性の場合は、男性ホルモン濃度の大きな減少は見られないため、皮脂量は減少するものの非常に穏やかで、男性は年齢を重ねても脂っぽい肌が多いです。

女性にも男性ホルモンがあります。
卵巣や副腎でつくられています。女性は年齢を重ねるごとに女性ホルモンの分泌量が減り、男性ホルモンの影響を受けやすくなります。性ホルモンはコレステロールから作られていて、女性の場合、骨格や筋肉で発達します。

女性ホルモンが減少することで、女性にも男性ホルモンテストステロンの作用が目立ってくるので、ヒゲが生え、体毛が濃くなったりするケースもあるようです。このように髪が細くなっていくのに対してヒゲが生え、体毛が濃くなるなど、女性の体が男性化していくのです。見た目の老化と共に女性らしさが失われられていきショックを受ける人が多いのもこれが原因となります。
また、女性ホルモンは髪の毛を太くし、男性ホルモンはそれを抑制しようとします。一般に男性ホルモンと女性ホルモンの割合は男性で99対1、女性で99対1の割合で分泌されています。この為、女性の髪の毛の方が男性の髪の毛にくらべて太くて硬い髪になります。一般に男性の髪の毛の方が硬いイメージですが、髪の毛の長さで短ければ硬いイメージが強くなるためで、同じ長さであれば男性の方がサラサラヘアと言われています。

女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があります。
エストロゲンは女性らしい体を作るのに欠かせないホルモンで、肌や髪の毛にハリや潤いを与える役割があります。2つのホルモンが乱れことで抜け毛や薄毛を引き起こします。
また、生理周期とも連動しており排卵前はエストロゲン、排卵~生理までがプロゲステロンの分泌が増加するのが正常です。しかし、40代後半からエストロゲンの分泌が徐々に減少し始めて、閉経の前後でほとんど底をついてしまいます。この時期を更年期と言い、髪の毛質が変わる、イライラやほてりなどの症状が出てくるのです。
エストロゲンが大幅に減少すると健康な髪の毛が成長しにくくなります。年齢と共に髪の毛がやせ細る、うねり、縮れ毛など毛質の変化が起こってきます。
加えて、更年期が過ぎて閉経が近づくとテストステロン(男性ホルモン)が増加することで抜け毛が起きやすくなる。テストステロンは毛根を包む毛包の形を変えてしまうために、うねりや縮れ毛がおこりやすくなるのです。
よって、薄毛やボリュウームの低下に悩むのはホルモンバランスが大きく関係していると言う訳です。

<ホルモンバランスを整える食べ物>

バランスのとれた食事が一番です。
肉、魚、などのタンパク質、主食の炭水化物、ビタミンが豊富な野菜、良質な油などなるべく多くの食材をとると栄養バランスが整います。

ホルモンバランスに効果的な食べ物は、エストロゲンと似た働きをする大豆、カルシウムが豊富な小魚、栄養価の高い卵、体にいい油を含むナッツ類などです。毎日の食事で意識して摂るようにしましょう。

<ホルモンバランスを整える生活>

好きなことを思いきり楽しみ、感動やドキドキなどが心がときめくことで女性ホルモンに良い影響を与える。

<睡眠をしっかり摂る>

睡眠不足は女性ホルモンを分泌する視床下部が正常に働かなくなるホルモンバランスが乱れる原因となります。

<軽い運動をすることも大切です>

軽い運動で体を動かすことで血行が改善し、ホルモンバランスが整います。簡単な運動を継続することが大切です。お勧めの運動は、ウォーキングで軽く息が上がる程度に30分程歩くといいでしょう。通勤などで1駅分歩く、エレベーターでなく階段を使う。自宅の掃除なども十分な運動になります。また、デスクワークをしている人は1時間に1回は、席を立つ、足の指を動かして血行促進するなど、仕事の合間に出来る運動をすると良いでしょう。
ただし、ハードな運動は長続きしない上に急激に体脂肪が減ることで生理不順を招くので気を付けましょう。

健康で太い髪の毛を育てるためには、ホルモンバランスを整える対策をしましょう。
食事、睡眠、ストレス解消、あとは育毛剤の使用をプラスして髪の毛の変化に立ち向かい、頭皮をケアして美しく健康な髪を保ちましょう。

まとめ

年齢を重ねると色々な面で消耗が進み悩みも多くなります。見た目も心も健康でいる為にも出来ることはやって補っていく方法もありです。

髪の毛は、外見と内面でかなり心に負担を感じるものの一つです。私も日々、アンチエイジングを考えています。皆さんも上手く付き合っていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。